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ネットワークの歴史
- はじめに
Windows の世界では、ネットワークの話題を良く耳にしますが、Mac の世界では、あんまり耳にしない・・・という方も多いかもしれません。
現在の Macintosh には、AppleTalk という独自のプロトコル(言語/方言みたいなものです)を使った Macintosh のためのネットワークと、TCP/IP というさまざまな機種とやり取りが出来るプロトコルのネットワークの 2 種類の方式に標準で対応しています。
まずは、Mac のネットワークがどういう風にして構成されてきたか、その歴史を見てみましょう。
- LocalTalk の時代
Macintosh は Ethernet が一般的になる前から、LocalTalk という独自の方式でネットワークを実現していたマシンです。
LocalTalk は、プリンターポートまたはモデムポートに LocalTalk 専用のケーブルを接続することで、繋いだ Mac 同士でやり取りが出来るようにしたものです。
もちろん、複数の Mac を接続するということも LocalTalk の時代から可能でした。
でも、転送速度が遅いというのと、Ethernet 等とは使う機材もまったく仕様が違うため、Ethernet が一般的になってくると忘れ去られてしまった感があります。
- EtherTalk の時代
Ethernet が広まり始めた頃にも LocalTalk がありました。
Apple は、その両方をセレクタから同じ感覚で使えるようにするために、従来の LocalTalk はそのままで、Ethernet でも AppleTalk を使えるようにしました。
これが EtherTalk です。
これで、LocalTalk に比べると格段に早く、さらに、Ethernet のネットワークが構築されている環境で使えるということで、LocalTalk 専用のネットワークが不要になりました。
でも流れているプロトコルは AppleTalk なので、他の機種とは共有できないという問題は依然ありました。
- MacTCP の時代
インターネットや他機種とのやり取りを実現するために登場したのが、MacTCP です。
これは、TCP/IP でのやりとりを実現するためのものです。
これにより、格段に Mac から接続できるネットワークの幅が広がりましたが、MacTCP の設定方法が難しいので、あまり一般的じゃなかった面があります(^^;
- OpenTransport の時代
従来の Mac のネットワーク環境を根本的に改善するために作られたのが、OpenTransport です。これは、System7.5.3(漢字TALK7.5.3)で登場しました。
難解な MacTCP の設定を反省してか、Mac らしい分かりやすいインターフェースで設定できるようになった点が大きいです。
また、Apple が用意したプロトコル以外のプロトコルが OpenTransport から利用できるようになった点も特徴の一つです。
例)FreePPP
- AppleShareIP (AFP via TCP/IP) の時代
従来の AppleTalk は、そのまま Ethernet にたれ流しにされていました。
このため、ルーターを越えられないといった問題や、AppleTalk の仕様によるオーバーヘッドのため、他のプロトコルに比べると遅いという問題等がありました。
これを解決するために登場したのが、AFP via TCP/IP です。
これは、AppleTalk を TCP/IP に最適な形にしてやり取りする方式です。
これにより、2 倍〜 5 倍程度のスピードアップと、AppleTalk の頃よりも安定した転送などが実現されています。
この AFP via TCP/IP をサポートするサーバーとして Apple から登場したのが、「AppleShareIP」です。
最新の AppleShareIP 6.1 では、 WINDOWS で一般的に使われている SMB というプロトコルを扱えるようになったため、ネットワーク上の WINDOWS マシンから AppleShareIP6.1 のサーバーへのアクセスできます。 これにより、Mac と WINDOWS でのファイルのやり取りが非常に簡単になりました。
そんなの、NT Server があるじゃないか!っと思われるかもしれませんが、NT Server は AFP via TCP/IP をサポートしていないため、従来の AppleTalk の問題を抱えています。
また、管理の面でも NT Server はかなり専門的な知識が必要なため、ダブルクリックするだけで簡単に動く AppleShareIP6.1 の方が Mac のユーザーにはおすすめです。
- Mac OS X (UNIX Network) の時代
Mac OS X で MacOS は、UNIX をベースとした OS になりました。
このため、これまでサポートされていた AppleTalk や AFP via TCP/IP に加えて、UNIX の Network もサポートされました。
UNIX らしさという意味では、Apache による Web 共有、FTP, ssh(telnet) のサーバー機能が標準でサポートされている点が、大きな特徴です。
UNIX としてのネットワーク機能の全ては、まだ Mac OS X の GUI からは簡単に操作できるようになっていませんが、コンソールからは一般的な UNIX と同様に可能ですので、UNIX を中心としたネットワークに Mac OS X が入っていくことは、容易であると考えられます。
これは、NFS クライアントソフトの選択の幅がほとんどなく、UNIX 側から cap や netatalk で共有してもらうしかやり取りの出来なかったこれまでの Macintosh の置かれていた環境を考えると、非常に大きな進歩だと思います。
さらに、samba も Mac OS X で動くようですので、Macintosh, Windows, UNIX 全てに対してのファイルサーバーと行った使い方も可能だと思われます。
Mac OS X の場合は、汎用的な UNIX 系のネットワークに加えて、Aqua による MacOS ライクな GUI という強力な武器がありますので、今後は、Macintosh がネットワークの中心にあるというようなことも、出てくるかもしれません。
それだけの可能性を持った OS に MacOS がなってくれたのはうれしいかぎりですね。
もちろん、これまでの Macintosh Network ではほとんど無かった、セキュリティーの問題も同時に大きく抱え込むことになりますので、手放しで喜べるとは限りませんが・・・
それでも、大きな一歩だと私は思います。
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